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キトサンによるバイオフィルム破壊


キトサンは自然界で唯一の陽(プラス)イオンを持つ高分子です。酸で溶解すると陽イオン化します。キトサンの陽イオンが細菌や真菌(カビ)の陰イオン(マイナス)化した表面に結合することで抗菌作用があることは知られていましたが、中国 浙江大学の研究によると、微生物が自分たちを保護するために作り出すバイオフィルムの表面も陰イオン化しているため、キトサンがバイオフィルムに結合し、バイオフィルムを破壊する映像が紹介されていました。バイオフィルムは環境ストレスや農薬などから自分たちを保護するためのバリアの役目をしています。バイオフィルムが破壊されたり、弱まることで、農薬の浸透性が高まるため、薬の効きがよくなるだけでなく、低量でも効果のある可能性に注目が集まっています。

*バイオフィルム(Biofilm):菌膜(きんまく)とは、微生物により形成される構造体。

引用:Action of Chitosan Against Xanthomonas Pathogenic BacteriaIsolated from Euphorbia pulcherrima Institute of Biotechnology, Zhejiang University 中国 浙江大学バイオテクノロジー研究所

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